写真ガイド
商品カタログのための写真編集の順序
同じ2つの編集でも、順序が逆になれば同じファイルにはなりません。一方の順序は選択肢を残し、もう一方は後の工程が必要としていた情報を取り除きます。このページでは、どの編集が情報を減らす工程なのか、なぜその工程が最後に来るのか、そして出力サイズが固定されたアプリはこの順序のどこに入るのかを整理します。
同じ編集でも、順序が違えば同じファイルにはなりません
カタログ写真の編集は、短い作業の並びです。結果を確認する、背景を削除する、フレーミングを決める、サイズを縮小する、配信先が求める場合は透過部分を単色の背景と合成する。こう書き出すと、都合のよい順に片づけられる独立した作業の集まりに見えます。
そうではありません。この中の2つの操作は、別の操作が取り除いてしまう情報を読み取っています。一方の順で進めれば各工程は必要なものを手にできますが、逆の順で進めると、ある工程は自分が使うはずだったものがすでに無いことに気づきます。出てくるファイルは、同じものが少し劣化した版ではありません。同じ指示から生まれた、別の結果です。
順序を一度決めてしまい、画像ごとに決め直すのをやめるべき実務的な理由はここにあります。順序は、作業をきれいに保つための好みではありません。どの工程が情報を差し引くのかから導かれます。
どの工程が情報を差し引くのか、そしてなぜ最後に来るのか
操作を2つのグループに分けてみます。1つ目は、作業のもとになる材料を保ったまま、ファイルの内容を変える工程です。トリミングの判断、背景の削除、原寸の画像と照らして行う修正がここに入ります。2つ目は情報を減らす工程、つまり画像を小さくすることと、透過を色に置き換えることです。減らす工程を通ったファイルは以前より少ないものしか持たず、後のどの工程もそれを取り戻しません。
この分け方をすると、順序はおのずと決まります。1つ目のグループはファイルがまだ完全なうちに走らせ、2つ目のグループは最後に、コピーに対して、配信先が許すかぎり遅い段階で走らせます。これは元データを保ち、そこから配信先ごとの書き出しを作るという考え方と同じで、マルチチャネル向けのページが説明しています。順序の視点が加えるのは、どの工程がその書き出しにあたるのか、という一点だけです。
いちばん分かりやすいのは切り抜きです。背景の削除は、作品と、その後ろにあるすべてとの境界についての判断です。そしてジュエリーの境界は、どの商品カテゴリーよりも余裕がありません。開いたコマ、爪、隙間のある留め具、ほとんど輪郭だけでできているチェーン。先に縮小すれば、その境界は、境界に依存する工程が動き出す前にすでに粗くなっています。先に背景を削除すれば、あとの縮小は縮小でしかありません。境界の判断は、完全なファイルからすでに下されています。
透過はどこで入り、どこで終わらなければならないのか
背景削除は設計上、透過を返します。同じ1つのファイルが配信先ごとに違う判定を受ける理由とあわせて、マルチチャネル向けのページが説明しています。順序の話として重要なのは、もっと狭い点です。透過はファイルが取りうる状態であり、単色の背景との合成は、その状態を永久に終わらせる工程です。
ですから透過は早い段階、つまり切り抜きで入り、できるだけ遅く終わるべきです。フレーミングを決めたあと、サイズを縮小したあと、そしてそれを必要とする1つの配信先のために作ったコピーの上で終わらせます。Etsyは透過 PNGに対応しておらず、透過部分はそこでは黒く表示されます。それがアップロードする画像にとって何を意味するのかは、Etsy向けのページが扱っています。これは元ファイルの性質ではなく、書き出し側の要件として扱ってください。
これで避けられる失敗は、音を立てません。合成済みのファイルは正しく見え、正しく開き、正しくアップロードできます。透過が失われたことを知らせるものは何もありません。分かるのはあとになってから、2つ目の配信先が切り抜きを必要とし、手元に残っているのが背景の外せないファイルだけだと気づいたときです。
結果からアップロードまでの順序
7つのステップを、この順で行います。最後の2つは情報を減らす工程であり、だからこそ最後に置かれています。
- 結果を原寸で実物と見比べる。ペアの数、開口部、コマ、留め具、宝石の数、地金の色を確認する。
- 作品そのものが変わって返ってきた場合は、編集を始めずに報告操作を使う。
- 完全なファイルと照らして判断すべき修正は、ファイルがまだ完全なうちに済ませる。
- 背景の削除はここで行う。まだ何も小さくしていない段階で行う。
- フレーミングと縦横比は、画像ごとではなくセット全体で一度だけ決める。
- 透過のある原寸の版を元データとして保存し、以降のファイルはすべてそのコピーとして作る。
- 配信先ごとにサイズを縮小し、それを必要とする配信先に対してだけ透過部分を合成する。
アプリはこの順序のどこに入るのか
アプリがこの順序で占める位置は1つです。作業の出発点になる結果を作ります。出力サイズ、背景、縦横比を選ぶ画面は表示されず、結果は選んだサイズではなく固定のサイズで届きます。したがってフレーミング、リサイズ、合成は、そのあとに自分の編集ソフトで行う工程です。配信先ごとに書き出す機能はアプリの中にはありません。
そのため、この順序の最初のステップは編集ではなく確認になります。プロンプトは、左右対称や繰り返しの要素を保ち、開口部・コマ・留め具をそのままにするようモデルに指示します。ピアス・イヤリングはペアを保つよう指示され、開口部は開いたままにするよう指示されます。指示されていることと保証されていることは同じではありません。だからこそ実物との見比べは、証拠がまだ原寸で残っていて、報告操作がまだ適切な対応でいられるうちに、編集より先に行います。
このページが扱わないこと
- ファイルが存在する前のこと。ライティング、フレーミング、カテゴリーごとの撮影順は各カテゴリーのガイドが扱い、このページは結果が目の前にある時点から始まります。
- 個々の配信先の具体的な規則。対応形式、サイズの目安、透過の扱いはマーケットプレイス向けのページにあり、そこでは出典とあわせて記載されています。
- 数値。ピクセル寸法、ファイルサイズ、割合はここには出てきません。このページはマーケットプレイスの値を差し込んでいないからです。
- 背景削除や生成が、どうやって結果にたどり着くのか。このページは両方を、入力と出力のある工程として扱い、その内部で何が起きているのかについては何も主張しません。
- 特定の順序が商業的に良い成果を出すという主張。ここでの議論は、各工程で何の情報が残るのかについてであり、それ以上ではありません。
よくある質問
写真のリサイズは、背景を削除する前と後のどちらで行うべきですか?
先に背景を削除してください。切り抜きは、作品とその背後にあるものとの境界についての判断です。先にファイルを縮小すると、その判断を行う工程が動き出す前に境界が粗くなります。あとからのリサイズは、完全なファイルからすでに下された判断に対する、単なる縮小です。
透過のある画像を単色の背景と合成するのは、リサイズの前と後で違いがありますか?
違います。合成は透過を色に置き換え、元に戻せません。ですから、それを必要とする配信先のために作ったコピーの上で、いちばん最後に行います。リサイズより先に合成すると、これから作業するはずのファイルに背景を永久に貼り付けてしまうことになります。
編集したファイルを1つ用意して、どこでも使い回せますか?
確実には使い回せません。透過の扱いが配信先どうしで一致していないからです。その食い違いがどこにあるのかは、マルチチャネル向けのページが記録しています。透過のある原寸の版を元データとして保存し、配信先ごとに別の書き出しを作ってください。この工程を代わりに行う、配信先ごとの書き出し機能はアプリの中にはありません。
アプリはこの順序のどこに入りますか?
出発点になる結果を、固定のサイズで作ります。サイズ、背景、縦横比を選ぶ画面は表示されません。ですから順序は実物との見比べから始まります。ペアの数、開口部、コマ、留め具、宝石の数、地金の色です。作品そのものが変わって返ってきた場合は、結果画面にそのための報告操作があります。